娘の部屋がゴミ屋敷です。思春期で非常に難しい年頃なのですが、どのように注意すればよいでしょうか？

思春期の娘さんに、頭ごなしにただ「片付けなさい！」と言っても、反抗されるか無視されてしまうことも多いのではないでしょうか。結局、娘の部屋はゴミ屋敷のまま…。子供の将来を心配して、親御さんが悩まれるのも当然かもしれません。そこでここでは、娘のゴミ屋敷を片付けるために、ベストだと思われる対応方法を探してみました。

まずは原因を解明！娘の部屋がゴミ屋敷になった理由は？

思春期以上の娘さんの場合、部屋が散らかってしまっている理由として、ただ片付けるのが苦手というだけではない場合もあります。もし娘の部屋を片付けたいと思うのであれば、小さい子を叱りつけるようにただ頭ごなしに「片付けなさい！」というだけではなく、まず理由を知るというのも解決に向けた大事なプロセスとなります。

理由①元々片付けが苦手

もともと片づけるのが苦手で、子供の頃から部屋が散らかっているタイプの方は、特に一人暮らしになるとゴミ屋敷化する確率が高いようです。
実家にいる頃はそれでも親の目があったり注意されたりするので、そこそこの状態をキープすることもできていたかもしれません。ですが、そうした親の干渉から解放された途端、一気に部屋をゴミ屋敷にしてしまうケースが多いそうです。

理由②仕事や勉強が忙しい

学業や仕事で忙しく、部屋には寝に帰るだけという生活を送っているタイプの方は、非常に疲れているため家に帰ってから何かをする、という余裕がありません。休日も疲れて一日中寝て過ごしてしまったり、もちろん自炊する気力もないので、食事もコンビニ弁当で済ませてしまいがちに。片付けもゴミ出しも後回しになっていった結果、気づけばゴミ屋敷となっているそうです。

離れて暮らす娘の部屋がゴミ屋敷になっている理由として、一番多いのがこちらかもしれません。

理由③大きな精神的ストレスを抱えている

元々散らかし癖のある方でしたら、ある意味それほど問題は少ないのかもしれません。ただ、きれい好きだった娘の部屋が急にゴミ屋敷化してしまっていたら、それは今娘さんが、精神的に不安定な状態に陥ってしまっているサインかもしれません。例えばうつ病などの精神疾患を発病してしまうと、何かをする気力が薄れていくので、片付けるという意欲が失われてしまいます。
このような場合は、何か不安を抱えていないか話をきいてあげ、状態が明らかにおかしいときは、クリニックを受診することも視野に入れましょう。

過干渉に注意しながら一緒に片づける

ですが、娘さんも小さい子供ではありませんし、上記でも挙げた通り散らかってしまう理由もそれぞれです。

ただ、一人ではゴミ屋敷を片付けるのは、とても難しい状態であることは明らかです。大人である娘さんのことを尊重し、片付けへと気持ちを向けていかせるためには、「過干渉になりすぎない」ことと「一緒に片づける」ということが、ベストな方法を導くポイントとなるそうです。まずは対等な大人の女性として対応するように心がけ、「汚い」「だらしがない」と責めてしまうのを避け、健康や事故などゴミ屋敷でいることのリスクを伝え、理解してもらいましょう。

また、一緒に片付けようと申し出るのも、ベストな方法の一つです。娘さんが片付けたいと思っても、そもそも片付けが苦手であったり、片付ける時間を作りづらいといった場合もあります。「一緒に片付けよう」と申し出て、一緒に掃除の日程を決めて、過干渉にならないように片付けを手伝ってあげるのもよいでしょう。

まとめ

酷い状況の場合はプロへの相談も考えよう

子供のこととなると、親としては「何とかしたい」という気持ちが強くなるのも、よく理解できます。ですが、その気持ちがあまりにも強く、それをそのままぶつけてしまっては、娘にとって大きなプレッシャーとなり、反発しか生みません。親として強制的に片づけてしまう、という方法もなくはありませんが、それでは娘さんとの間に大きな溝を作ってしまう結果になるかも…。

まずはあまり感情的にならず、「これがこの子」と片づけられないことも含めて、認めてあげるのが大切だそうです。親の気持ちに少し余裕ができれば、対する娘さんにも余裕が出てくるようになります。娘さんの気持ちも受け止めて、片付けに向かうために勇気づけてあげると、話しがスムーズに進んでいくようです。もし娘のゴミ屋敷の状況が酷く、親の手伝いだけではどうしようもない場合は、プロの清掃会社へ相談することも一つの選択肢です。